インパクトの強いトラブルはフライトにまつわるものです。1~2時間程度の遅延であれば問題ありませんが、乗り継ぎできなかったりフライト自体がキャンセルになったりすると精神的な衝撃が強すぎて落ち込んでしまいます。そんな思いもしない事態にも遭遇していますのでいくつか紹介します。意外と良い思い出になっています。
帰国便遅延その一(帰国後空港近くのホテル泊)
ロサンゼルス発の帰国便のトイレの調子が悪いようで搭乗した時点ではトイレが使用不可となっていました。いずれ解消するだろうと特段気にもせず、午前4時起きでラスベガスからロサンゼルスまで来たのでウトウトしながら待っていました。2時間経ち3時間経ち、事態が好転しないため一旦飛行機を降りても良いということになり空腹を満たすために搭乗口近くの物販店でチョコレート菓子を買って飛行機に戻るということがありましたが、気付けば8時間経過していました。規定の労働時間を超えたためか飛行機の乗務員が総入れ替えとなり、トイレの不調も解消されさあ出発と思ったら、今度は体調を崩した乗客の対応のため出発準備が進みません。その後体調を崩した乗客は飛行機を降りて別の便を利用することになりました。結局当初予定から10時間以上遅れて帰国し深夜になってしまったので自宅までの交通手段がありません。航空会社が原因となった遅延ですので航空会社が手配したホテルに無料で一泊することになりました。自宅へ帰れたわけではありませんが帰国できたのでホッとはしました。翌朝はホテルでゆったりと優雅に朝食をとって帰路につきました。遅延というアクシデントでしたがホテルの朝食が後味の良い思い出にしてくれました。
航空会社起因の遅延で帰国が深夜になった場合、航空会社が手配したホテルに無料で宿泊できる。
帰国便遅延そのニ(サンフランシスコ泊)
2017年のことです。カリフォルニア州の火災による視界不良のためラスベガスからサンフランシスコへ向かうフライトの搭乗手続きが遅延していました。何名かの乗客は他のフライトへの変更を申し出ていました。自分も何かした方が良いかもしれないと思いましたが何もできず、2時間以上遅れてサンフランシスコへ到着しました。ラスベガスの空港スタッフからはサンフランシスコに到着したら乗り継ぎのフライトの搭乗口に「走れ」と言われていたので何名かの乗客とともに懸命に走りましたが搭乗口には人っ子一人おらず、乗り継ぎのフライトは出発済みでした。「あぁ、帰れない」。土地勘もないサンフランシスコでどうしたら良いのか分からず頭が真っ白になり顔面蒼白だったと思います。サンフランシスコの空港スタッフに指示された窓口に行きましたが他のフライトがキャンセルになった乗客など様々な人々が並んでいました。その窓口もなぜかすぐに閉まってしまい、また別の窓口に行くよう指示されました。そこでやっとのこと翌日のフライトでロサンゼルス経由で帰国できることになりました。フライトのチケットを発券してもらえたのでBooking.comでホテルを予約し預けたスーツケースを受け取ってホテルへ向かおうとしたのですがスーツケースが受け取れません。乗り継ぎに失敗している状態ですのでスーツケースは空港内にあるものの配送の優先順位は最下位と言っても過言ではありません。空港スタッフには「スーツケースの受け取りは翌朝でも大丈夫」と聞いたのでホテルに移動しても良かったのですが着替えがスーツケースに入っていたのでどうしても受け取りたくて何時間も待ちました。サンフランシスコ空港には午前10時頃には到着しましたが、スーツケースを受け取ったのは日が暮れた後でした。一泊してホテルの無料朝食を戴き、夕刻のロサンゼルスへのフライトまで時間があったのでゴールデンゲートブリッジを見学してきました。その後のロサンゼルスへのフライト、日本へのフライトとも問題なく運航して帰国することができました。
帰国時も一泊分の着替えは手荷物として持っておく。

出発便欠航、振り替え
2019年のことです。マイルでゲットした特典航空券でいざラスベガスへと思っていたのですが、出発日前日から台風が直撃する天気予報となっていました。公共交通機関が運休になる可能性があったので出発日前日に空港近くのホテルに宿泊することにしたのですが予約が取れません。兎にも角にも空港近くにいないと話にならないので予約が無いままお目当てのホテルに向かい到着しました。フロントに空き部屋は無いか確認するも予約で一杯とのこと。22時過ぎに問い合わせした際、まだ到着していない客がありましたが暴風雨で来れないだろうというホテル側の判断で部屋に通してもらえました。翌朝出発のフライト情報を見てみると搭乗予定のフライトが何と「欠航!!!」。信じられず空港に向かい再度確認しましたがやはり「欠航」。毎回楽しみにしているラスベガス旅行なので行けなくなったのが確実となった時点で力も気も抜けてしまいました。空港にいても仕方ないので自宅に戻りましたが、特典航空券が無駄になってしまったのかどうかがわからず問い合わせ窓口に電話したものの混みあっているのでそのまま待つようアナウンスが流れるだけでした。一時間以上待った後やっとオペレーターにつながり、事のいきさつを細かく説明することなく事情を察してもらえ三週間ほど先のフライトに振り替えてもらえました。この際だからと当初の予定より旅程を長くしてみました。結果三週間遅れでしたが大変楽しいラスベガス旅行となりました。
悪天候により欠航となった場合、特典航空券は振り替えてもらえる。